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北條カズマレの庵

自分のネットでの活動の拠点です。自作の動画・自作の創作論などの解説を載せていきます。

【小説に関する言説】3.キャラ造形(三)

もっともっと具体的に

話をより詳細に、ハウツーの部分を掘り下げて行こう。

 

キャラの履歴書

 はい、じゃあ実際にキャラを作りましょうという段だ。

しかしまだどう作ればいいかわからないことだろう。

まずは履歴書だ。人物の来歴だ。

それもどう書けばいいかわからない?

ならまずご自分のそれを書いてみたらどうか。

もちろん面接先に出すようなものであってはならない。

今の自分の人格を形作っていると思われるすべてを書き出すのだ。

良かったこと、楽しかったこと、頑張ったこと。

恥ずかしかったこと、忘れたいこと、思い出すのもつらいこと。

自分以外の場所からキャラを取って来る力がまだ弱いなら、こうするしかない。

さて、そんな、自己を使ったものでも、使わなかったものでも、とにかく履歴書ができました、と。

次だ。果たしてその履歴書、役に立つと思うか?

そうではないのだ。まだキャラ造形の役には立たない。

そのキャラクターが自分の履歴一つ一つに対してどう総括し、また総括できていないかを把握するのだ。

忘れたい出来事があるなら、目をそらしているのか、完全に無意識の中に閉じ込めてしまっているのか、克服しているのか、そこを考えねば。

キャラを生むための履歴書とはそういうモノだ。

 

キャラの細かな行動・言動

これだけすればまあきっともう君の頭の中には確固たる人格が存在しているだろう。

しかしまだ「動いて」はいないはずだ。

ボーンだけが完成したポリゴンモデルのように。

キャラには「動き」が必要だ。

そのためにはどうするか。こういうやり方を使う、口調や仕草でキャラ付けをするのだ。

これはライトノベルや漫画などが最も得意とするところのはずだ。

語尾一つとっても書き分けができる。前髪かき上げる仕草一つとっても。

挨拶がハグであるとか、特定の言葉を呟くとか、なぜか英単語を会話に混ぜるとか、この言葉だけは絶対に許せないとか。

それさえあれば特に外見の描写は必要ないかもしれない。

髪の長さ、背の高さ、胸の大きさ、スレンダーかぽっちゃりか。

それだけでいいのだ。

気を付けてほしいのは、抽象的な設定をしないということだ。

このキャラは、「怒りっぽい」。

なるほど、そうか、うん。しかしそこからは何も浮かばない。

作品が描くことができるキャラの人格は結局リアクションなのだ。

リアクションとは何か。この場合、状況の中でのそのキャラのリアクションのことを言う。(同語反復ですまない)

それは常に具体性を伴っていないといけないのだ。

「怒りっぽい」のなら「どんな時に、あるいは何をされると」の解説が常に付属していないといけない。

人格はある状況の中での反応。忘れないでほしい。

そう、リアクションだ。重要なのはそれだ。細かい部分。肝心なセリフ、肝心な場面。

そういう状況でそのキャラ特有のリアクションができなかった時、全ては御破算になってしまう。

積み上げてきたキャラクター性が崩壊してしまうのだ。

ある状況の中で、そのキャラがどういう風に反応するか。それがキャラの人格そのものであり、ときにこれまでに書かれた描写にそって、作者より受け手の方が的確にキャラのリアクションを想定することができることもあるのだ。

それが二次創作が成り立つ主要因だ。

次はとあるキャラ(知っている人は極端に少ないと思う)を取り上げてキャラ造形を説明する。

ではでは。