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北條カズマレの庵

自分のネットでの活動の拠点です。自作の動画・自作の創作論などの解説を載せていきます。

【小説に関する言説】5.ハードSFとミステリーの類似

SF・ミステリーについて

SF(ハードSF)とは何か?

ミステリーとは何か?

どうしてこれらは近接ジャンルとして語られるのか?

そこを今日は攻めていきたい。 

 

ミステリーの作り

ミステリーとは何か?

「謎を提示し、謎に迫るように受け手が考えを巡らせるように仕向け、最終的にあっと驚くようなタネを明かす物語の一形式」である。

受け手に、「誰が」「いつ」「なぜ」「何を」「どうやって」その謎を謎足らしめたのかを明かさずに物語を進めるのだ。

最初に謎を提示する。その答えを最後まで明かさない。これがミステリーだ。

そして受け手に謎の解決までの道筋を気持ちよくたどってもらうために、「非現実的な何か」は出してはならないのだ。

「非現実的な何か」とは何か?

例えば、密室殺人があったとする。犯人はどうやって部屋の中に入り、また忽然と姿を消したのか。

答えは……テレポーテーションだ。

ではいけないのだ。読者は冷める。いや、怒るだろう。

私ならそんな作品は隅田川に投げ捨てる。

これはお約束、というか、必然的定理なのだ。

「純論理的に受け手が謎を推理し迫ることが可能なお話」。

それがミステリーだから。

ミステリーは楽しい。

何故か。受け手が思いもつかないようなものを提供してくれるからだ。

受け手は推理する。これこれこういう風に犯人は犯行を執り行ったのではないかと。

しかし何か引っかかる……本当にそうか?

ババーン!種明かし!そ、そういうことだったのか~!

違和感解消と発見のよろこびが一気に来て大興奮!

……というわけだ。これがミステリーの醍醐味だ。

 

ハードSFの作り

ハードSFとは何か?

「たった一つの論理的飛躍以外何も非科学的な要素のないSF」のことである。

つまり、少しだけ頭を柔らかくすれば、科学的知識がある限りその、「たった一つの論理的飛躍」に肉薄できるということだ。

それは謎と言ってもいい。

やや急いてはいるが、もう言ってしまおう。

そう。そうなのだ。これもまたそうなのだ。

ハードSFもまた、「謎を提示し、謎に迫るように受け手が考えを巡らせるように仕向け、最終的にあっと驚くようなタネを明かす物語の一形式」なのだ。

「(少しだけ頭を柔らかくすれば、科学的知識がある限り)純論理的に受け手が謎を推理し迫ることが可能なお話」なのだ。

この点においてハードSFとミステリーは非常に似通っている。だからこその近接ジャンルというわけだ。

 

やや足りないが、あまり具体例を思いつかなかったので、今日はここまでにしておこう。

ではでは。